高松市立みんなの病院の開院を見据え、専務取締役の谷口雄紀さんを中心に設計事務所・レストラン運営会社・介護施設業者が協力して2013年からスタートした「なんがでっきょんな仏生山project」。
ことでん仏生山駅の南側に位置する約5000坪の旧仏生山農業試験場跡地を舞台に「医・食・住」を農業でつなぎ合わせた街づくりプロジェクトです。
　「弊社が建設・建築以外の新規事業に取り組むのは初の試みです。
私が観光農業に興味を持っていたこと、未来ある若い世代のふるさとを作りたいという想いが出発点でした」と谷口専務。
人の暮らしと切り離すことができない農業をベースに、農業×レストラン、農業×食育、農業×福祉、農業×観光と多角的に事業を展開。可能性を探り、農業の次のステージを創る場として県内外から注目を集めています。
2018年に病院が完成、2019年にレストランや介護施設ができたことで、ようやく舞台が整い、これからは情報発信と何度でも訪れたくなる仕掛けづくりにさらに力が入ります。
「離乳食の無償提供や土に触れての農業体験などは引き続き行い、子育て世代や高齢者にとってやさしい場所であれたらと思います。そうして人が集まることで、新たな価値が生まれる場所に育てていければ」とまちの未来を描いています。

仏生山の森デイサービスセンターの利用者がガーデンを散策したり農業がリハビリの一環になるなど、農業×福祉の新しい形を提供。

株式会社平井料理システムが運営するレストラン「仏生山の森」。緑溢れる空間で美味しい食事を楽しめる癒しのスポットです。